セミナー10

膨大な相談内容、監査現場から集約された

予兆把握と考える監査

― 監査人の職業的懐疑心と監査推理力を通じて「隠れた真実」を見抜く ―

とき 2018年(平成30年) 5月23日(水) 9:30~16:30(6H)
ところ 上野会場(JR上野駅至近)  会場入口の標示は「経営管理研究所」
講師 戸村 智憲氏 / 日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長
コーポレート・ガバナンス・アワード 主宰
公認不正検査士
参加料 1名様 29,000円(消費税込み)〔支払方法、割引はトップ頁に記載〕

 

講師紹介

戸村 智憲氏(とむら とものり)

早大卒。米国MBA終了(全米優秀大学院生を受賞)。米国博士後期課程(Ph.D)中退。
国連勤務にて、国連内部監査業務の専門官、国連戦略立案専門官リーダー、国連職員研修特命講師。国連におけるCSR活動である「国連グローバル・コンパクト」広報などを担当。
民間企業にて役員として人事総務統括や監査統括、岡山大学大学院非常勤講師、経営行動科学学会理事・兼・東日本研究部会長、IT企業の㈱アシスト顧問(代表:ビル・トッテン)、上場IT企業のJFEシステムズ㈱アドバイザー、JA長野中央会顧問。日本の人気講師ランキング3位にもランクイン。公認不正検査士(CFE)を取得し、監査法人の代表社員をはじめ、公認会計士や大手コンサルテイング企業の監査・コンプライアンス・内部統制を指導する講師・コンサルタントを育成する講師など。
NHK「クローズアップ現代」TV出演と番組監修。テレビ朝日「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」の番組監修。その他、TV・ラジオ各局での出演・番組制作協力など多数。

著書 『クリエイティブ監査への道:“経営に資する監査”の再考と再興』(税務経理協会)
 『企業統治の退廃と甦生』(中央経済社)など28冊。

 

講師の言葉

 経営・組織の急激な変化は監査部門にも新たな対応を迫っています。しかし、旧来からの形骸化したチェックリスト式の機械的監査に依存していると、「監査の思考停止」を生み監査における柔軟な対応や根本的な課題解決を進めるにはいたりません。

 旧来の会計帳簿からの不正発見の対応だけでは、不適切会計や粉飾決算をはじめ、各種不正・不祥事が起こった後の問題しか見抜けません。また、不正が起こった後に、後追い型で不正を発見・対処するのが内部統制の本質ではありません。様々な不正・不祥事で会計帳簿や報告書類が細工される前の予兆を把握し、不正の芽の早期発見・早期是正と、監査人が果たすべき、そもそも不正が起こりにくく健全に儲け続けるための工夫・対策が必要なのです。

 本講座では、「予兆」や「声にならない生の声」から「隠れた真実」を早期に見抜き対応するためのポイント講義・事例検討・Q&Aをご提供。金融庁「不正リスク対応基準」でも強調されている予兆の把握と職業的懐疑心の対応策を身に着け、“考える監査”を通じた監査の実効性向上・高度化を進めることを目指します。
初級者の方からベテランの方まで、ご参加いただける監査セミナーです。(戸村)

 

内容

対象 :監査役・監査委員・監事・内部監査部門・内部統制推進部門・リスク管理部門の方など
レベル:初心者の方から上級者・指導者の方など

1.“Thinking Audit”における監査人の主体的思考力の向上

  • 「疑い方」にも流儀がある
  • 監査人は何を「感じとる」べきか
  • 「見えざる監査の先行指標(AILI)」による予兆の把握と旧来のKPIに代わるもの
  • なぜ「会計帳簿の不正を見抜く技術」は不正発生後の後追い監査でしかないのか?
  • 監査クリエイティビティ/監査における創意工夫
  • 「キュリアス・チャイルド・アプローチ(CCA)」による現場での対応
  • “Don’t Think Feel!” 旧来型の監査思考の武装解除と現場そのものを見る姿勢
  • 「演繹法型監査」から「帰納法型監査」への転換
  • “Dive into Audit!” 監査人が人間として現場を肌身で「触れてみる」、ほか

2.監査人の推理カ・想像力・仮説設計力と検証から隠れた真実を見出すコツ

  • 往査で見るべき5つのポイントとは?
  • 「重箱の隅をほじくる監査」から「核心の鉱脈を掘り当てる監査」へ
  • 不正の予兆をつかむ:推理力・想像力・仮説検証
  • 「ファクト・ファインディング」/物事の「行間」にある隠れた真実を見抜くには
  • 「リスク管理型ビッグデータ」(©戸村)を通じた不正行動特性の分析事例等
  • “BaaT(ビッグデータ利用監査技法)”(©戸村)によるITを活用した不正調査等、ほか

3.監査で見抜くべき不正の予兆と「推理力」養成

  • 【ケース①】公益通報による情報入手時
    【ケース②】現場への往査時における職場模様
    【ケース③】取引先とのやりとりにおける予兆
    【ケース④】職場での気になる噂話や風土として現れる不正の芽
    【ケース⑤】メンタルヘルス不調や各種の支障が示す不健全な職場風土と不正の温床 など
  • 「監査カンファレンス」による様々な角度から検証するチームプレー
  • 現場をまっさらの心で見つめるには?
  • 経験や思いこみのワナの回避術、ほか

4.監査人の「臨機応変力」養成

  • 講師オリジナルの「ハプニング・カード・シャッフル式トレーニング」
    (次に何が起こるかわからないシナリオなき思考・推定演習)、ほか

5.質疑応答

  • 時間の許す限り、全体質問でも閉会後の個別質問でも承ります。

 

参加者のご感想

  • コミュニケーションという切り口が珍しく、あるべき監査の本質がわかる。(食料品)
  • 監査視点を「コンサルタント」から「カウンセリング」へは新鮮な驚き。(精密機器)
  • コミュニケーションという技法の具体的事例が役立つ。(情報)
  • 今の監査業務の確認とこれからの監査が明確になった。全てが参考になる。(倉庫運輸)
  • 監査人のモチベーションが上がる内容でさらにヤル気がでた。(食料品)
  • 講師の「私見ですが・・・」に多くのヒントがありました。(食料品)
  • ポイントを「キーワード」で整理しているので、今後実務に適用しやすい。(化学)
  • 監査技法より被監査部門との対応の仕方がカギを握っていることを改めて確認。(金属)
  • 「予兆把握」の本質的な内容をわかりやすく、かつ斬新な切り口で聞くことができた。
  • 同時に監査と懐疑心への理解も深まった。(製薬)
  • 「予兆把握」の重要性を認識した。同時にJ-SOXが機能していないことが判った。(匿名)

 

 

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