セミナー7

監査人養成シリーズ

・なぜ監査が現場から嫌われるのか?
・現場との“円滑で実効性のある接し方”

監査コミュニケーション技法

― “疑う流儀”を身につけ現場を巻き込む明るいリスク管理 ―

とき :2016年(平成28年) 4月15日(金) 9:30~16:30(6H)
ところ :上野会場(JR上野駅至近)     ※会場入口の標示は「経営管理研究所」
講師 :戸村 智憲氏 (日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長)
(コーポレート・ガバナンス・アワード 主宰)
(公認不正検査士)
参加料 :1名様  29,000円(税込)(内 消費税2,148円) 〔支払方法、割引はトップ頁に記載〕

 

講師紹介:戸村 智憲氏 (とむら とものり)

早大卒。米国MBA終了(全米優秀大学院生を受賞)。
米国博士後期課程(Ph.D)中退。
国連勤務にて、国連内部監査業務の専門官、国連戦略立案専門官リーダ―、国連職員研修特命講師。国連におけるCSR活動である「国連グローバル・コンパクト」広報などを担当。
民間企業にて役員として人事総務統括や監査統括、岡山大学大学院非常勤講師、経営行動科学学会理事・兼・東日本研究部会長、IT企業の(株)アシスト顧問(代表:ビル・トッテン)、上場IT企業のJFEシステムズ(株)アドバイザー、JA長野中央会顧問。日本の人気講師ランキング3位にもランクイン。公認不正検査士(CFE)を取得し、監査法人の代表社員をはじめ、公認会計士や大手コンサルテイング企業の監査・コンプライアンス・内部統制を指導する講師・コンサルタントを育成する講師など。

 

NHK「クローズアップ現代」TV出演と番組監修。テレビ朝日「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」の番組監修。その他、TV・ラジオ各局での出演・番組制作協力など多数。

著書: 『クリエイティブ監査への道:“経営に資する監査”の再考と再興』(税務経理協会)、
『企業統治の退廃と甦生』(中央経済社)など28冊。
 

-講師の言葉-

 監査は企業や職場をより良くするために行うものなのに、監査をすること自体がリスクとなる「監査の逆機能」を生じさせている監査人の方が少なくありません。
 形骸化した「点検」的な監査では、人と人とが向き合う監査現場において、監査をすればするほど現場のモチベーションを下げたり、現場の雰囲気が悪くなるという状況に陥りがちです。
 監査人は「疑う」ことが仕事であっても、その「疑い方」にも、そのための「コミュニケーョン」にも流儀があります。監査の実効性とは「不正の予兆」を見抜き、相手に監査という「思いやりある歯止め」をかけて「従業員幸福・従業員満足」を高めることです。 
 私は、これまで全国各地で各業種、業態の監査現場を見てまいりました。また、当「経営管理研究所」で30回近くのセミナーを担当して、多くの監査人の方々から切実なお悩みを直接お伺いいたしました。本セミナーでは、これらの経験を活かして、「監査の基本から応用のポイント」を、明日から使える「監査のコツ集」としてお伝えいたします。(戸村)

 

 

内 容

対象:内部監査部門・監査役・リスク管理部門・ISO推進部門など
レベル:指定はありません

1. なぜ監査・内部統制が現場から嫌われるのか
 ~監査が問題を無機質に指摘するだけの「点検」「検査」で終わっていないか~

 

(1) そもそも、なんのために監査を行うのか?
  ~監査を通じた幸せづくりと監査人自身も幸せになるために・・・~
(2) 「虎の威を借る監査人」というワナ
  ~監査指摘・是正勧告などは監査コミュニケーション・リスクを冒していないか~
(3) 明るい監査・リスク管理・内部統制にするための監査人の視点と対応
  ~「悪者探し」から「原因探し」へと原因をさかのぼって根本的解決を支援する~
(4) 「経営に資する監査」の再考
  ~なにをもってどう経営に資するべきか・共謀のリスク・監査人の独立性と客観性~
(5) 統合的内部自治(IIG)によるソフト・ロー的ミッション経営の要としての監査
  ~みんなで作ったルールをみんなで守りあうための仕組み・自浄作用・最後の砦~
(6) 日本版COSOモデルを現場にわかりやすく説いて実践できるか?
  ~上級者もあいまいなままの基礎や重要項目を総ざらえ~  など

 

 2.監査コミュニケーションの基本と応用
 ~細則主義型の監査対応から原則主義型の監査対応への転換~

 

(1) 監査コミュニケーションにおける「疑う流儀」
  ~同じ「疑う」にも実効性ある監査に至るための「疑い方」の流儀~
(2) 3つの原則とその応用
  ~シンプルかつすべての監査人が備えるべき重要なポイントの理解と応用法~
(3) 面接調査技法1~5

  1. 事実確認のための調査技法と証人確保のためのポイント
  2. 不正の兆候を見抜く監査コミュニケーションと面接調査技法
  3. ハラスメント問題で悩む職場での調査技法と指導法
  4. 着服・資産流用で悩む職場での調査技法と対処策
  5. 経営陣・幹部の問題を見聞きした際のバランス感ある対処技法と工夫
(4) 「監査リーダーシップ」と「マイノリテイ―・インフルエンス」
  ~少数派の監査人がどう多数派を巻き込み説得・変革に導くか~
(5) 監査における異文化理解・課題解決手法・海外異文化対応
  ~監査コミュニケーションにおける「相手の身になって考える」対応~
(6) 相手の反応を予測した一歩踏み込んだ監査指導におけるポイント
  ~相手の反応を知る5つのパターン~
(7) 課題指摘でおわりでなく課題解決に向けた説得術
  ~監査コミュニケーションで相手の「ココロの3つのボタン」を押す対応~
(8) CATT(IT利用監査技法)やリスク管理型ビッグデータによる対応
  ~監査の効率化・早期警戒システムの構築・人と向き合う時間の捻出~ 
  など

3. 監査コミュニケーションにおける各種の工夫や取組み

(1) 現場への立ち入りに対する抵抗感をなくす工夫
(2) 公益通報者保護制度における事実・真実を見出すための監査人の対応
(3) コーチング型監査(CBA)の概要と具体的対応
(4) 監査心理学に基づく監査における心理的コミュニケーション対応策
(5) 「不正の正当化」の心理的構造と監査コミュニケーション対応での健全化
(6) CSA(統制自己評価)によるファシリテ―ションのテンプレートとコツ
(7) 明日から使える監査コミュニケーション「7つの道具」
  など

4. 質疑応答・まとめ

〔参加者のご感想〕

  • コミュニケーションという切り口が珍しく、あるべき監査の本質がわかる。(食料品)
  • 監査視点を「コンサルタント」から「カウンセリング」へは新鮮な驚き。(精密機器)
  • コミュニケーションという技法の具体的事例が役立つ。(情報)
  • 今の監査業務の確認とこれからの監査が明確になった。全てが参考になる。(倉庫運輸)
  • 監査人のモチベーションが上がる内容でさらにヤル気がでた。(食料品)
  • 講師の「私見ですが・・・」に多くのヒントがありました。(食料品)
  • ポイントを「キーワード」で整理しているので、今後実務に適用しやすい。(科学)
  • 監査技法より被監査部門との対応の仕方がカギを握っていることを改めて確認。(金属)