セミナー9

・従来型の監査はそれ自体がリスクではないか?

監査マネジメント (改訂増補コース)
― マイナンバー、リスク管理、ビッグデータ・・・監査の総合力とは ―

とき :2016年(平成28年) 7月7日(木) 9:30~16:30(6H)
ところ :上野会場(JR上野駅至近)     ※会場入口の標示は「経営管理研究所」
講師 :戸村 智憲氏 (日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長)
(コーポレート・ガバナンス・アワード 主宰)
(公認不正検査士)
参加料 :1名様  29,000円(税込)(内 消費税2,148円) 〔支払方法、割引はトップ頁に記載〕

 

講師紹介:戸村 智憲氏 (とむら とものり)

早大卒。米国MBA終了(全米優秀大学院生を受賞)。
米国博士後期課程(Ph.D)中退。
国連勤務にて、国連内部監査業務の専門官、国連戦略立案専門官リーダ―、国連職員研修特命講師。国連におけるCSR活動である「国連グローバル・コンパクト」広報などを担当。
民間企業にて役員として人事総務統括や監査統括、岡山大学大学院非常勤講師、経営行動科学学会理事・兼・東日本研究部会長、IT企業の(株)アシスト顧問(代表:ビル・トッテン)、上場IT企業のJFEシステムズ(株)アドバイザー、JA長野中央会顧問。日本の人気講師ランキング3位にもランクイン。公認不正検査士(CFE)を取得し、監査法人の代表社員をはじめ、公認会計士や大手コンサルテイング企業の監査・コンプライアンス・内部統制を指導する講師・コンサルタントを育成する講師など。

NHK「クローズアップ現代」TV出演と番組監修。テレビ朝日「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」の番組監修。その他、TV・ラジオ各局での出演・番組制作協力など多数。

著書: 『クリエイティブ監査への道:“経営に資する監査”の再考と再興』(税務経理協会)、
『企業統治の退廃と甦生』(中央経済社)など28冊。
 

-講師の言葉-

 経営管理研究所での数十回に及ぶこれまでの講義内容・ご相談内容などから選りすぐりの内容をお届け!
 マイナンバー対応やコーポレートガパナンス・コードへの対応・報告書制度対策や、改正会社法における企業集団内部統制への対応など、経営・組織の急激な変化は監査役・内部監査部門などにも新たな対応が迫られています。IT面ではビッグデータやIT環境のクラウド化も進み、それに応じた監査対応も求められるようになってきました。
 しかし、従来の形骸化した細則主義型の機械的な監査対応では、「監査の思考停止」や監査の環境不適応などを生じさせ、IFRS化で原則主義型の会計・監査の世界で求められる実態に即した柔軟な対応や根本的な課題解決をはかることを妨げ、監査をすること自体がリスクになる「監査の逆機能」を生じさせてしまいかねません。
 現場のモチベーションを下げ、監査への不信感も募らせて職場の監視社会化やギスギスした内部環境しまうことなく、経営課題に呼応した監査戦略の下で、どのような監査対応をもって監査の実効性向上に導けば良いのでしょうか。
 本講座では、単純な対処療法ではなく複雑化する監査における各種課題に対して、部門横断的・横糸志向から解決をはかるこれから求められる「統合的監査」というアプローチや主要論点と対策をご紹介致します。(戸村)

 

内 容

対象:監査役・監査委員・監事・内部監査部門・内部統制推進部門・リスク管理部門の方など
レベル:初心者の方から上級者・指導者の方など

1. 経営・監査環境の変化とこれからの監査戦略

  • 「組織横断型の統合的監査」の必要性と新たな対応
  • 「環境適応型監査」として求められること
  • 伝統的監査における問題点
    (旧来型の監査論、監査計画、監査基準への過度な依存の弊害等)
  • 「総合横断監査(GCA)」により、戦略的な監査に向けて・・・
    (横断的・多角的視点から課題解決できる監査へ)
  • プロアクティブ監査で、先手を打って監査の実効性を高める

 など

 

2. 監査現揚における課題解決カ向上アプローチ
  (監査クリエイティビティ、ロジカルな監査対応など)

  • 助言型監査(コンサルティング)で必要な課題解決カ
  • 物事の本質を発見・是正するための監査の論理的思考
  • 現場での違和感や素朴な疑問から答えを探すには?
  • 監査における「3つの問いかけ」の徹底
  • 監査人の課題解決の基本アプローチ

 など

 

3. 監査人としてのリーダーシップと監査人材の育成
  (監査HRM)

  • 監査人という名の監査におけるリーダーシップのあり方
  • 監査は報われな仕事か~監査人にとっての報酬とは?
  • これからの監査人材の育成、監査人のキャリアパス
  • 監査人の「信賞必罰」による人材指導:しかること、そして、ほめること
  • これからの人権対応・ダイパーシティ・ワークライフバランスを理解する
  • 監査そのものや監査人自体が多様性を失い画一化していないか?

 など

 

4. 現場のココロを動かし監査指摘の効果を高める心理学
  (監査心理学)

  • 監査人が陥りがちな心理的陥穽
  • 現場に対する監査人の認識は正しいのか
  • 被監査人が抱きがちな誤解や心理的反発とは

 など

 

5. マイナンバー制度と監査における対応(特別編)

  • マイナンバー制度は人事労務・給与管理部門の内部統制対策そのもの
  • マイナンバー全体像と具体的な対応ポイント総まとめ
  • ガイドラインに応じた安全管理措置で必要とされること
  • MaaS(マイナンバー・アズ・ア・サービス)による賢い対策
  • マイナンバーで求められる監査対応や監査チェックリスト改訂

 など

 

6. 実効性を高める効果的な監査技法
  (定量的監査手法、IT利用監査手法【CAAT】)

  • 様々な統計ツール、ITツールの動向と利用上の留意点
  • クラウドコンピューティングの要点と「クラウド統制」における監査視点
  • ビッグデータの要点・概要とリスク管理型ビッグデータによる「不正の予兆」検知策
  • KRI(Key Risk Indicator)によるリスクの指標管理策

 など

 

7. 人間同士が行う監査の倫理と監査人のあり方について
  (監査倫理学)

  • 監査人自身も人間として過ちを犯しうる存在だということ
  • 金融庁「不正リスク対応基準」で求められる2つの重点対策
  • 「正しい」ことはいついかなる状況下でも「正しい」のか?
  • グローバル経営での「倫理性の衝突リスク」と対処法

 など

 

8. 質疑応答

  • 時間の許す限り、全体質問でも閉会後の個別質問でも承ります。

 

〔参加者のご感想〕

  • コミュニケーションという切り口が珍しく、あるべき監査の本質がわかる。(食料品)
  • 監査視点を「コンサルタント」から「カウンセリング」へは新鮮な驚き。(精密機器)
  • コミュニケーションという技法の具体的事例が役立つ。(情報)
  • 今の監査業務の確認とこれからの監査が明確になった。全てが参考になる。(倉庫運輸)
  • 監査人のモチベーションが上がる内容でさらにヤル気がでた。(食料品)
  • 講師の「私見ですが・・・」に多くのヒントがありました。(食料品)
  • ポイントを「キーワード」で整理しているので、今後実務に適用しやすい。(科学)
  • 監査技法より被監査部門との対応の仕方がカギを握っていることを改めて確認。(金属)